O Fino da bossa
サンパウロのパナマウントシアターで1964年に開催された、RGEアーティストのライブ音源になります。ロジーニャ、ワンダサー、アライデコスタ、ジンボトリオ、パウリーニョノゲイラ、ナラレオン 、オスカーカストロネヴィス、アナルシア、ジョルジベンと大御所たちが演奏しています。
お気に入りはパウリーニョさんのメドレーとアナルシア。パウリーニョさんは、以前紹介したグルグル巻きジャケのアルバムから、ギターインストメドレーを演奏してます。メドレー最後のボッサナプライアでは、リズム隊のテンポが一瞬だけ早くなります。それでもギターのリズムを合わせて、そこから徐々にテンポを落として行くところが、スキルの高さを伺えます。ライブっぽくて好きです。
アナルシアさんのTem Doのライブもジャズサンバな演奏で素敵です。原曲はアルバム canta tristeに収録。原曲よりもライブ盤の方がノリが良くて好きです。
エレンコのレコード内袋 、インナースリーブ
下北沢のELLA Recordsさんにて。
シルビアテレスさんのレコードを試聴したところ、レコードの内袋を見つけてビックリ!エレンコ の大きなマークがあるではないですか!エレンコと言えば、ボサノバを語る上で欠かせないレーベル。中でも白黒赤を基調としたレトロなジャケットが有名。私も大好きです。
そんなエレンコの内袋の存在は見たことも聞いたこともなかったし、この先巡り逢えるか分からなかったので、初めは買わなかったものの、忘れられずに一ヶ月後に購入。残ってて良かった、家宝として、大事に飾りたいと思います笑。ある情報筋の方に伺ったところ、初期の作品にはついていたとか。但しレコ屋での外見だけだと分からないですし、実際付いてない方が多そうなので、見つけたらラッキーアイテムかも知れないですね^ - ^
luiz Bonfa Bonfa Nova!
1964年の映画「Santo Módico」のサウンドトラック録音のためパリに来ていたボンファが、仏フォンタナに残した1枚、からの7インチ。
Bonfa Nova は名前の如く、ボサノバリズムにボンファのギターが静かに力強く響きます。超絶かっこよい一枚。
Vinicius + Bethania + Toquinho / la Fuga
ヴィニシス 、マリアベターニア、トッキーニョの三人が、アルゼンチンの音楽カフェ、ラフーガで1970年に演奏したライブがあまりにも好評だったので、スタジオ録音したのがこのレコードだそうです。
三人の掛け合いが随所にあらわれるステキなレコードです。中でも好きなのはこの二曲。
ア トンガ
ヴィニシスとトッキーニョの談笑からはじまり、軽快なリズムの演奏をバックに歌が入ります。サンバでもボサノバでもなさそうな、この曲のリズムがとても新鮮。
テスタメント 遺言
ヴィニシス とトッキーニョの曲で、元々は歌入りなのですが、このアルバムではトッキーニョのギターインスト。哀愁サンバですね。メロディをしめやかに、だけどリズミカルに演奏しています。
sylvio cesar / Só Tinha De Ser...Com Sylvio Cezar
シルビオさんじゃないといけなかったの...
直訳するとこんなイメージでしょうか。
タイトルに相応しいクールな歌声に仕上がってます。ジャケもカッコ良いですね。同年代のwilson miranda 、wilson simonal、pery ribeiro のジャズサンバな男性歌手と似てますね。
Samba Do Carioca ノリノリのジャズサンバ。昔blue brazilのコンピアルバムで聴いた時、ボサノバ以外でこんなにカッコ良い曲があるんだと、衝撃が走りました。
Só Tinha De Ser Com Voce あなたじゃないといけなかったの。jobim の曲のカバーです。原曲に比べてジャズボッサに仕上がってます。
claudette soares / claudette soares
mar amar が好きで購入した一枚。
他にも gente や barquinho deferente 、a resposta など好きな曲が満載。そしてバックを務めるのが pedrinho mattar trio や jongo trio や manfredo fest trio などのトリオ名義でも名盤多しの豪華メンツ。
聞いたところによると、身長が小さかったそうですね。写真的には言われれば小さく見えますね。但し、曲の中での存在感はピカイチです、当たり前ですが。
見開きの綺麗なジャケです、我が家の家宝がまた一つ増えました。
番外編 ボサノヴァの詩を読む会。
先日たまたまTwitter経由で「未だCD化されていないボサノヴァをレコードで聴く会」のことを知り、参加してきました。ラテン文化サロン「Café y Libros」(東京・品川区)でほぼ毎月行われているイベント「ボサノヴァの詩を読む会」のスペシャルエディション、ということ。
未CD化の7インチレコードを沢山聴き、曲やバンドの誕生背景や歌詞について知ることができた。ボサノヴァの歌詞を分からないままなんとなく聴いてきた自分にとって、今回訳詞を知ることはとても良い体験で、今後はより大切にレコードを聴いていきたい、かけていきたい、紹介していければと思いました!
このブログで紹介した、メシアスの7インチがピックアップされてテンションあがりました。sem bossa という曲ですが、ボッサじゃない、という意味らしく、ボッサじゃない曲をボサノヴァで演奏するあたりカッコ良いですね。
主催者の福嶋さんや麻生さんは、存じ上げていませんでしたが、レコードトークで一気に仲良くしてもらいました^_^きけば知る人ぞ知る有名人ですね、とても気さくで一気に打ち解けました!
http://www.cafeylibros.com/classes/音楽/「ボサノヴァの詩を読む」講座/