carlos lyra mexico !
ブラジルのギタリスト兼シンガーソングライター、カルロスリラの68年メキシコ録音作。当時はブラジル軍事政権により民主化の活動が制限される中で、やりたいことを求めて亡命先のメキシコで録音。過去の自作の名曲を新しいバージョンでボッサに歌い上げています。b1ロボボボとかいいですね。
trio 3d / O Trio 3-D Convida
アントニオアドロフ率いるピアノトリオ、TRIO-3Dのセカンドアルバム、1965年リリース。若干18才でしょうか、この年齢から活躍できるあたり、スゴイの一言。
そしてこのジャケ。白を基調として真ん中に立つ三人は高貴な騎士イメージでしょうか。私のは元の持ち主に色塗りされてて残念だけど、しょうがない。
A面はピアノトリオでの演奏、B面はラウルジーニョやメイレーリスといった豪華メンバーとのセッション。
B面1はジョビンとヴィニシウスの曲です。エリスやアストラッドのボッサバラードのイメージを良い意味で覆す、パワフルなホーンがうなります。実際に、カバーとは気づきませんでした^_^
B4はジャズの名曲、バイバイブラックバード。ラウルジーニョさん?の321行くよ、みたいな掛け声の後に軽快にはじまります。ピアノにトロンボーンで良い曲ですね^_^
B5はo passarinhoも良い。
B6のピーターサンバも良い。
raulzinho / A Vontade mesmo
ブラジルトロンボーン奏者のラウルジーニョのソロアルバム。オリジナルは1965年リリースで、こちらの写真は1980年の日本盤より。
ラウルジーニョは1964年までセルジオメンデス率いるボッサリオに属しており、今回が初のリーダー作となる。バックはドラムがアイルトモレエラ、ピアノがセザルマリアーノ、ベースがウンベルトクライベールのサンバランストリオがつとめているから超強力布陣。アルバムの半数の曲以上が、高速ジャズサンバ。ピアノとトロンボーンの競演が凄すぎる。問答無用の超名盤、との噂は真実でした。
これまでトロンボーンとは無縁だったので、お恥ずかしながら、管楽器の音の違いが分かりませんでした。トロンボーンの少し低くて、優しい音をマジマジと聴いて、惚れてしまいました。トロンボーンは腕の伸び縮みで音程を作っていくので、指先で演奏する他の楽器に比べて、メロディを奏でるのには弱いはず、と思ってました。というか今でも思ってます。なのに、彼の演奏は違いました。高速でズバッとメロディ弾きあげてます。スゴイ人なんですね。
因みにオリジナルのジャケは青光りした女性の後ろ姿の影。とてもカッコ良いです。いつか聴いてみたいです。
sansa trio / vol.2
ブラジルのピアニストJosé Briamonte(ジョゼ・ブリアモンチ)率いるSansa Trioのセカンドアルバム。1966年リリース。管楽器を使っていた前作と違い、本作では全ての楽曲をトリオ編成で演奏。
どの曲も高速ジャズサンバ。高速だからといってただ単調ではなく、タメを入れることでさらなるビート感を感じます。楽器の一つが常にメインを張るというよりは、演奏に合わせてピアノ、ベース、ドラムが入れ替わりで前に出る感じ。三人の高いスキルは元より、高いコンビネーションが成せる技。
聴きどころは、ドラマーAirto Moreira(アイルト・モレイラ)さんのドラミング。軽快なジャズサンバのビートに合わせ、スネアドラムのリムでしょうか、カカカカカと随所で鳴り響く。野生的で土着的、型破りなドラミング。これぞジャズサンバ、ジャズでサンバを奏でるとこんなに気持ちが高なるんですね。