raulzinho / A Vontade mesmo
ブラジルトロンボーン奏者のラウルジーニョのソロアルバム。オリジナルは1965年リリースで、こちらの写真は1980年の日本盤より。
ラウルジーニョは1964年までセルジオメンデス率いるボッサリオに属しており、今回が初のリーダー作となる。バックはドラムがアイルトモレエラ、ピアノがセザルマリアーノ、ベースがウンベルトクライベールのサンバランストリオがつとめているから超強力布陣。アルバムの半数の曲以上が、高速ジャズサンバ。ピアノとトロンボーンの競演が凄すぎる。問答無用の超名盤、との噂は真実でした。
これまでトロンボーンとは無縁だったので、お恥ずかしながら、管楽器の音の違いが分かりませんでした。トロンボーンの少し低くて、優しい音をマジマジと聴いて、惚れてしまいました。トロンボーンは腕の伸び縮みで音程を作っていくので、指先で演奏する他の楽器に比べて、メロディを奏でるのには弱いはず、と思ってました。というか今でも思ってます。なのに、彼の演奏は違いました。高速でズバッとメロディ弾きあげてます。スゴイ人なんですね。
因みにオリジナルのジャケは青光りした女性の後ろ姿の影。とてもカッコ良いです。いつか聴いてみたいです。
sansa trio / vol.2
ブラジルのピアニストJosé Briamonte(ジョゼ・ブリアモンチ)率いるSansa Trioのセカンドアルバム。1966年リリース。管楽器を使っていた前作と違い、本作では全ての楽曲をトリオ編成で演奏。
どの曲も高速ジャズサンバ。高速だからといってただ単調ではなく、タメを入れることでさらなるビート感を感じます。楽器の一つが常にメインを張るというよりは、演奏に合わせてピアノ、ベース、ドラムが入れ替わりで前に出る感じ。三人の高いスキルは元より、高いコンビネーションが成せる技。
聴きどころは、ドラマーAirto Moreira(アイルト・モレイラ)さんのドラミング。軽快なジャズサンバのビートに合わせ、スネアドラムのリムでしょうか、カカカカカと随所で鳴り響く。野生的で土着的、型破りなドラミング。これぞジャズサンバ、ジャズでサンバを奏でるとこんなに気持ちが高なるんですね。
VA / festival da bossa
ブラジルのジャズサンバを沢山扱っているレーベル som maior のコンピレーションアルバム。60年代当時のコンピですが、その質は2000年代の、今の感性で選曲されたコンピと変わらず、とても良いです。ジャケットのアートワーク的には今以上かも。こちらも錚々たるメンバーが収録されてます。中でも、Quarteto De Sabá / P'ra Que Chorar 。ジャズサンバでグイグイ攻めてますね。オリジナルは超高価なんだとか。
他にも、サンサトリオやmaricene costaとか、よいの入ってます。
TAMBA 4 / TAMBA 4 メキシコ
Tamba 4がルイスエサ脱退後にメキシコで録音したアルバム。当時のブラジルのMPBでしょうか、持ち前のジャズサンバで奏でます。選曲が新鮮で、演奏もコーラスも相変わらず抜群です。レコードの音質が悪いのが残念。たまたま私のレコードだけなのか、このレコード全て言えることなのかは分からず。
Tamba 4 / Samarina
laura villa 5 O Bossa Nova
イタリア人の女性歌手、ラウラヴィラさんのEPより。フランス盤でフランス語で唄っています。ポップス感じるボッサですね。オーボサノバは、イントロで「ボサノバ」と言ってます。思わず口ずさみたくなる歌詞で、すごく好きです。ジャケットもポップス感出てて可愛いです。
Baquinhoをはじめ、その他名曲が入っているこちらのEPもポップス感ありです。